高校中退者の胸の内

私は、ほぼ中卒とイコールの高校中退者である。

休学と復学をして一年生を二回やったけれど、取得した単位はゼロ。

就活をする上では真っさらな中卒よりも訝しげに見られてしまうと思う。実際、そうだ。

中退の理由は心身の不調に因るもので、入学直後にはパニック障害と診断された。
電車に乗れないというよりも、家から最寄りの駅までが果てしなく遠く感じられてとにかく制服に着替えることすらままならない状態が続いた。

入学する前にも、今思えばパニック発作は頻繁に起きていた。

通学事情やそれらに於ける問題くらい入学する前に気付けよという話だが、両親共に中卒である我が家では高校受験は一大イベントであり、とにかく合格するまでがゴールと見なされていた。

さらには自分の中で「合格するまでは入学後のことは考えない」というマイルールまで作ってしまい、そりゃ入学したら躓きますわ...と何度も悔いた部分である。

合格するかどうかギリギリのラインの進学校を第一志望に選んだ理由は「校風」だった。入ることだけを考えて選んだので、そこへ入学したことに関しては悔いていない。

そこを悔いていないだけに、「あの時もっと頑張れば、卒業出来たんじゃないか?」という思いが定期的に私を襲う。

当時の私は努力を嫌っていた。出来なかった。

中学までは特に予習をしなくても平気だったけれど、高校ではそれが通用しない。

分からないことを分かるようになるまで時間を掛けて取り組んでいく経験に乏しかった。
言い訳になるけど、高校へは行って帰ってくるだけで精一杯だった。

機会があるとしたら単位制の高校へ通って卒業して、高卒という肩書きが欲しい。
お金と時間に余裕が出来たらぜひとも。

求人募集の学歴欄が「高卒以上」で諦めた会社がどれだけあるか...。

だけど、高校中退でもいいじゃないという気持ちもある。

将来を考えたら不安にもなるけど。

私の人生は私の人生だから。